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まとめ

㈱星和の専務取締役があんこ退社騒動の裏側を開示「他店の販促について話し合おうとしたら店長、あんこが続けざまに退職した」「仕事は朝から夕方までツイッターかファン対応」

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【インタビュー】アイドル店員運用で学び SNSはあくまでもツール/㈱星和・金子博昭専務取締役

中略

──少し時系列をさかのぼりますが、今年3月に、初代「あんこ」さんが突然退職したことで、様々な憶測がネット上に飛び交っていました。どのような顛末があったのでしょうか。

実は、退職の少し前に、当時の店長と「あんこ」が、他店舗の販促に協力するという行動をしておりました。その後、両者と話し合いの機会をセッティングしようとしましたが、その直前に、まず店長が退職し、それからまもなく、「あんこ」も辞めてしまいました。バツが悪かったのかも知れませんが、もし、本人たちから直接事情を聞かされていれば、その内容次第では、気持ちよく独立させる考えもありました。

──それが、御社が「あんこ」を商標登録するに至った理由の一つになったということですか。

結局、話し合いの場にも現れず、こういった問題が生じた以上、会社としては、これまでコストを費やしてきたこともありますので、きちんと対応しなければならないと考えました。それが商標登録という形になったということです。


──今回の件でアイドル店員という役割について、考えることはありましたか。

今思えば、特別扱いしすぎたのかも知れません。当初は、会社の知名度が上昇するなどの効果を感じていました。例えばコロナ禍の初期に、マスクを一般配布した時などは、ツイッターを通じて、多くの人に会社の取り組みを知ってもらうことが出来ました。そういった意味では、広報的な役割はきちんと果たされていたと考えています。


──特別扱いし過ぎたとはどういったことでしょうか。

業務は、基本的にツイッターによる発信が主で、あとは時々、店を訪ねてくるフォロワー対応という内容でした。早番ですと、8時30分に出勤して、17時まで個室内で、ツイッターをずっとやっているという勤務形態です。

ある程度、自由にやってもらうことを考えていましたので、現場の人員として通常業務には入れていませんでした。加えて、店内でのポジションや、福利厚生の部分でも優遇していました。それが結果的に、店舗のためのアイドル店員ではなく、アイドル店員のための店舗になってしまったことは大きな反省点です。

今になってよくよく考えれば当たり前のことですが、アイドル店員によるツイッターが来店動機になっていたわけではなく、あくまでも店舗に対する期待感が重要だったということです。

──ツイッターをはじめ、SNSに対する捉え方に意識の変化はありましたか。

SNS上での会話が盛り上がるにつれ、ツイッター内で完結するという形が増えていきました。SNSの中だけで盛り上がっても店の業績には寄与しません。新台導入や出玉に対する期待感、地域の方々の信頼を得ることなどでしか、業績をあげることはできないということを再認識させられました。実際、2人が退職してから、原点回帰した営業に力を注ぎ、業績を向上することができました。

──これからはSNSと、どのように付き合っていく考えですか。

道具として上手く使う分には、SNSの有効性はあると思います。しかし、SNSを中心とした集客戦略の立案は、どこかでひずみを生じさせます。繰り返しになりますが、店舗への信頼があってはじめて、業績アップのスタートラインに立つことができると考えています。

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