女優の高橋洋子(68)が5日、都内で行われた短編映画「キッド哀ラック」(9日公開、@ポレポレ座ほか)記者会見に出席した。
高橋は1973年に放送されたNHK連ドラ「北の家族」ヒロインとして人気となると、82年には小説「通りゃんせ」が芥川賞候補となるなど、マルチな才能を発揮した〝伝説の女優〟として知られる。映画「キッド哀ラック」はプロデューサー、監督、脚本、主演を務める。
映画は都会で暮らしていたはずの妹・ノブ子(演・高橋)と田舎で認知症の母を介護するだけの日々を送っていた姉・ケイ子の物語。長い年月を経て、姉妹が向き合い、対話を繰り返すことでそれぞれの生きてきた道を振り返る。
高橋は自身で執筆した脚本に「自身の経験も入っていますね。母と娘の葛藤というのは、どの女優さんにもあります。昔、母には『撮影所にジーンズを履いていってはいけません』と言われました」と苦笑交じりに話す。
今年9月からは「スペースクラフト」に所属し、再スタートしたばかりで「私といえば、悲劇なイメージがありますが、ユーモラスな役もやってみたいですね。〝喜怒哀楽〟を出していきたいです」と映画のタイトルに掛けて、笑わせた。
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高橋洋子が脚本・監督・主演・プロデュースの4役で描く「母娘の葛藤」
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