福井県坂井市の斉藤新緑県議会議員(64)が、新型コロナウイルス感染症ワクチンは「殺人兵器」などと主張する自身の広報紙を支援者らに配布していたことが分かった。議会に抗議や疑念の声が複数寄せられ、所属会派の県会自民党は厳重注意した。
斉藤氏は県議6期目で議長も経験。自民党県連では会長代行を務めている。
広報紙は2月22日付の活動報告「ほっとらいん」で約1万5千部を発行。坂井市三国、坂井町地域を中心に市内各戸に配布し、自身のホームページでも公開している。
「新型コロナ騒動は『闇の勢力』が計画した」とし、「人類初の遺伝子組み換えワクチンで『殺人兵器』ともいわれている」「ワクチンを打てば5年以内に死ぬ」などと書いている。
福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)には、広報紙が自宅に届いた読者から「政治家が不正確な情報を広め、不安に陥れるのは非常に疑問」との意見が寄せられた。
斉藤氏は17日、取材に「ワクチンの性急な実用化は問題。有権者の命を守るという政治家の使命を果たしているだけ。ワクチン接種は強制ではなく、危険性について一人一人がよく考えてほしい」とした上で「私には肯定的な声が届いている」と述べた。
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1280124
福井県議「ワクチンは殺人兵器」
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