覚醒剤使用の罪に問われた酒井法子元夫・高相祐一被告(53)の裁判が25日、東京地裁で行われ、また覚醒剤に手を出したきっかけが被告人質問で明かされた。
高相被告は昨年4月、両親の紹介で居酒屋のバイトを始めた。薬物依存更生施設「ダルク」から通い、6月には退寮し独居生活となったが、その翌月ごろ、バイト先で問題が…。
「仕事自体フルタイムで(週)5日っていうのは、久しぶりの社会生活で大変疲れて大変でしたけれども、終わったあと充実感はあって、クスリを使わないで、使うことを考えることもなく(中略)充実した日々を送っていたんですが、3か月ぐらいたってから仕事以外のことで連日責められる日々が続きまして、ひどく体調を壊し、極度のストレスを抱えてしまいました」(高相被告)
調書や反省文には「カス!」などひどいことを言われたと詳細に書かれているそう。ダルクの仲間からは「絶対に辞めたほうがいい」と言われたが、両親には反対され「辞めることはできず、無理を続けてしまいました」。ちなみに「無遅刻無欠勤でずっとやっていた」という。
そんななか昨年9月、池袋で再会したのが、6年ほど前に精神病院で一緒だった人に紹介され、覚醒剤を譲ってもらったリョウタ。彼は「危険を感じているというかそういう様子」で連絡先を教えてくれず、その場で覚醒剤受け渡しの時間と場所を決めたという。9月下旬の連休に、0・3グラムを1万5000円で購入。
「もちろん仕事に行くときは使わないし、ダルクに行くときや実家に帰るときも使わない。仕事で責められ、どうしても苦しいときに夜、少しだけ使って…。以前使っていた量の10分の1ぐらいの量を1か月で使って、(使ってから)2時間ぐらいで寝るということが何度かあって、(覚醒剤は)なくなりました」(前同)
ダルク退寮時、高相被告は12ステップある更生プログラムの4段階で、昨年10月の逮捕前まで週1でダルクに通っていた。
「一度(覚醒剤を)使ってしまったときに、周囲に相談したかった気持ちはあるんですが(中略)それができなかったのは非常に残念に思っています」と反省しきり。
検察側が懲役2年を求刑し、裁判はこの日で結審した。「今度こそ薬をやめたいので、二度と違法薬物に近づかない」と裁判長に誓った高相被告は、バイト先でのストレスから大きな胃潰瘍ができたという。その治療が来月下旬に終わるため、判決は来月24日に言い渡される。
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のりピー元夫に懲役2年求刑 バイト先で「カス!」と罵倒され再びクスリに手を…
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