個性派候補が多数、立候補していた埼玉・戸田市議選が31日投開票された。定数26に対し、36人が立候補する激戦となっていた中、歌手のスーパークレイジー君(34)が25番目(得票数912票)で滑り込み当選を果たした。
破天荒な市議が誕生する。元黒服、元格闘家、歌手、ダンサーと多彩な顔を持つスーパークレイジー君。昨年の都知事選に立候補し、ダンスパフォーマンスが、ティックトック(TikTok)やSNSでバズり、若者世代に人気を博した。
「勉強不足かもしれないが、とにかく1回、議員をやらせてもらって、4年間頑張りたい」と選挙序盤は都知事選で見せたパフォーマンスを封印。それでも「夜露死苦」ののぼりの横に特攻服姿で駅前に立てば、小中学生からサイン攻めに遭う人気ぶりだった。
おじいちゃん、おばあちゃん世代から声を掛けられることもしばしば。「小学生の孫がアナタに投票してくれと言ってくる」と日々、手応えは感じていたという。
最終日になって、小中学生の期待に応えるためにダンスパフォーマンスを解禁。駅前は100人を超える聴衆が集まり、大半は小中学生という異例の光景が繰り広げられた。マイクを握ると「冷やかしといわれるが、一生懸命やります」と礼儀正しく、実直な人柄のギャップに驚く聴衆も多かった。
開票率97%でも当確ラインには候補者が数票差でひしめく大激戦となったが、午前1時に当選が確定。早速、「先生」と呼ばれ、スーパークレイジー君は、はにかんでいた。
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スーパークレイジー君912票で埼玉・戸田市議選に当選! さっそく「先生」と呼ばれてはにかむ
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