LINEで大麻使用をあおる投稿をしたとして、関東在住の無職の2人が、愛知県警薬物銃器対策課に、麻薬特例法違反(あおり、唆し)の疑いで16日までに逮捕された。大麻使用をそそのかす投稿で逮捕にまで至るのは非常に珍しい事例だという。これで逮捕されるのであれば、LINEよりも多くの人の目に触れるSNS上で、大麻使用を擁護していた芸能人らはどうなるのか?
愛知県警薬物銃器対策課などは15日、LINEで不特定多数の人が閲覧できるオープンチャット機能を使い、規制薬物の使用をそそのかす投稿をしたとして、麻薬特例法違反の疑いで、無職の男(32)と女(37)を逮捕した。
逮捕容疑は3月20日から5月3日、両容疑者が管理するチャットのプロフィル画面に大麻の隠語を記載した上、「久しぶりに吸えて感動してます」「やっぱうまい」などとチャットに書き込み、薬物使用をあおった疑いが持たれている。
同課によると、チャットは容疑者の男が今年3月に開設。約80人が参加し、3000件以上の大麻などに関するコメントが投稿されていた。2人は容疑を認めている。
書き込みは、同課がサイバーパトロールによって発見した。同課は大麻密売のために不特定多数の人と知り合う場として、チャットが利用されたとみている。
一方、芸能界では、大麻取締法違反(所持)の疑いで、俳優の伊勢谷友介容疑者(44)が8日に逮捕された事件が衝撃を呼んだ。伊勢谷容疑者は2012年2月、ツイッターで、ユーザーへのリプライとして「大麻で人生崩壊するのは難しいと思うけどな。それならお酒の方が簡単だ」と投稿。他にも大麻の使用などについて、たびたび持論を展開していた。
また、伊勢谷容疑者の逮捕を受け、17年に同法違反で有罪判決を受けた元女優の高樹沙耶氏(57)は9日、自身のツイッターを更新。ストレスフリーで生きるため「カナビス(大麻のこと)はその必要な一つ。多分話題の彼も同じ気がする」と投稿した。「話題の彼」とは、伊勢谷容疑者のこととみられる。
高樹氏は12年、ブログで「大麻草検証委員会」(「大麻を正しく考える国民会議」の前身活動団体)の幹事であることを明かし、「大麻については持続可能な暮らしをサポートする大切な天然資源の一つと以前から思っていました。大麻はお酒、たばこ、チョコレートよりも安全で、アンチエージングには最高の植物だと信じております」などとも投稿。大麻所持の法律規制に反対の立場を示していた。
逮捕の3か月半前には参院選に出馬し、医療用大麻の解禁を訴えており、たびたび大麻使用を勧めるようなネットへの書き込み、発言を繰り返していた。
今回逮捕された両容疑者のように、違法薬物の所持や使用だけでなく、SNS上などで使用をあおるように書き込む行為も犯罪に当たる可能性がある。
17年3月にも、ツイッターに大麻の吸引器を使う様子の画像を投稿したなどとして、近畿厚生局麻薬取締部が麻薬特例法違反(あおり、唆し)の疑いで41歳の男を摘発している。
麻薬特例法とはあまり聞き慣れない法律だが、有名人がSNSで薬物や大麻を擁護し続けると今後、逮捕される可能性もあるかもしれない。
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/2189439/
伊勢谷容疑者、高樹沙耶氏ら〝大麻擁護派〟芸能人が危ない!?「麻薬特例法」で逮捕の可能性も
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