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鹿児島の「ゲイバークラスター」発生で見えた“夜の街”感染防止の限界

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 先月末まで新型コロナウイルスの感染者が11人だった鹿児島県で「ゲイバークラスター」が発生。今月に入って県内の感染者は一気に87人増え、そのうち80人超が客を含めた同店関連の感染者だった(5日現在)。
 鹿児島市の繁華街・天文館のゲイバー「NEWおだまLee男爵」で先週、ホステスの40代女性とダンサーら従業員の男性7人の感染が確認された。
 女性は先月27日に咳や咽頭痛の症状があり、翌日から3日間、自宅で静養。今月1日にPCR検査を受け、感染が判明した。女性が最後に出勤した先月27日には、県内外から30~40人が来店。市が今月2日、店名を公表すると、その直後から同日夜まで約130件の相談が寄せられ、感染が次々と判明した。
■大雨でドアや窓を閉め切り
 市の保健予防課の担当者がこう言う。
「感染した従業員はお客さんの横について接客をしていました。先月30日に大雨が降った際、入り口と裏口のドアと窓を閉め切ったことがあったそうです。市では50日間、新たな感染者がいなかったため、市民は以前の生活に戻りつつありましたが動揺が走っています」
 最初に感染が判明した従業員8人は誰ひとり、県外に行っていないことから、客から感染が広がったことも考えられる。
 店は県の休業要請に従い4月24日から約1カ月間、営業を自粛。
 5月22日に再開した際はSNSで「まだまだコロナの収束では無いので、さらに対策強化してオープンさせて頂きます」「再開にあたっては引き続き健康安全の取り組みを徹底してまいります」と発信。
「3密」を避けるため従業員たちは、<ショウタイム以外の時間ドアを開けて換気しております><除菌スプレーの噴霧><手洗いうがいの励行><各自の意識向上>と書かれたボードを手にして動画を配信。客やスタッフが手を触れるところやマイクなどを小まめに消毒していたという。
「オーナーママは地元の南日本新聞で『すいもあまいも』という人生相談の回答者を務めるなど、ちょっとした有名人です。紙面上でかつて自分が男性だったことをカミングアウトしています。県外からの客も多く、店では1日3~4回のショーがあり、10人ほどのダンサーがステージで笑いを交えてショーを踊ります。ステージを取り囲むように客席があり、ダンサーはショーの最中、マスクを着けていなかったそうです」(地元関係者)
 いくら対策を講じたところで、「3密空間」で感染を防ぐのは難しい。

https://news.yahoo.co.jp/articles/90ea31d251e7ac52a481a04ffb08251a00f0d943

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