放送禁止の〝2大モンスター〟がついに解き放たれる――。衆院は14日解散し、衆院選(19日公示、31日投開票)が行われる。14日から早速、各党党首の舌戦の火蓋が切られる。2年前の参院選で国政政党となったれいわ新選組の山本太郎代表(46)と「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」の立花孝志党首(54)が、ついに〝地上波解禁〟。自民党の岸田文雄首相(64)や立憲民主党の枝野幸男代表(57)らと党首討論で、同じ場に立つのだ。
現在、9つの国政政党が存在する中、各党トップが一堂に会することはなかなかなかった。NHKの「日曜討論」は従来、各党党首がつばぜり合いを展開していたが、2年前の参院選以降は5人以上の国会議員を擁する国政政党だけがスタジオ出演の対象に変更され、山本氏や立花氏、社民党の福島みずほ党首は、事前に撮影してのVTR出演だけだった。
昨年の都知事選に山本氏と立花氏が立候補し、NHKや民放での討論会で出演チャンスがあるはずだったが、小池百合子都知事が活動をオンラインに限定したため、東京JC(青年会議所)で行われたネット向けの討論会しか候補者がそろう場面はなかった。
山本氏は常々、「自分は放送禁止物体。テレビに映ることはほとんどない。ないものにされている」と話し、不公平だと訴えていた。日曜討論についても「この2年間、NHKから干されている。島流しみたいな対応」と漏らしていた。
立花氏も一昨年のマツコ・デラックスの発言を巡る東京MXテレビへの〝突撃〟騒動以降、地上波への出演はほぼなくなっていた。差別との声もあったが、ようやくこの長かった各局の〝自粛期間〟も解けることになる。
14日の「報道ステーション」(テレビ朝日系)、「NEWS23」(TBS系)を皮切りに党首討論はテレビ、ネット番組で連日行われる。早速、山本氏は「テレビに出れば直接、相手の急所を突ける。芸能界出身で場慣れしている」と腕をぶしている。
16年の参院選では「生活の党と山本太郎となかまたち」で共同代表だったことから討論会で、当時の安倍晋三首相と3度絡み「ガリガリ君の政治資金支出問題」など変化球を披露し、安倍氏を困惑させる場面があった。スタジオに緊張が走るトリッキーな言動が予想される。
立花氏も負けてはいない。NHK問題の一点突破を宣言しており、昨年の日曜討論にVTR出演した際は「NHKと反社会勢力とのつながりを解決する」とぶっ放していた。これまでの予定調和の討論会から不規則発言が飛び交うカンカンガクガクの議論が期待される。
15日には「news zero」(日本テレビ系)の党首討論が予定されている。同番組のキャスターは有働由美子氏で、立花氏のNHK時代の後輩に当たる。
立花氏は「有働由美子と会うのは、僕はいいが、向こうは嫌がるのかな。謝りたいことがある。プライベートなことを言っちゃったから、謝りたいことがある」と話す。
NHK退局後、立花氏はネット上で有働氏の〝不正経理〟や〝恋バナ〟を明かし、バトルがあった。それでも立花氏は「僕が知っている有働はさっぱりとした性格」と過去は水に流してもらえるとみている。
各局、各番組の名物キャスターやアナウンサーらが山本氏や立花氏らにどう絡んで、仕切るかも注目される。
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/3719023/
衆院解散で山本太郎&立花孝志両氏が「地上波解禁」 各局戦々恐々…有働由美子もエジキか
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