選手生命にかかわる大ケガか…。ゴルフ界のスーパースター、タイガー・ウッズ(45=米国)が23日(日本時間24日未明)、ロサンゼルス郊外で交通事故を起こし、救急車で病院に搬送された。車は道路から大きく離れた場所に横転し、ボンネットは大破。脚に複数のケガを負い、手術を受けたという。ウッズは昨年末に腰の手術を受け、復帰に向けてリハビリ中。命に別条はないとみられるが、米メディアは両脚を複雑骨折と報じており、復帰を危ぶむ声も出始めている。
衝撃のニュースはロサンゼルス郡保安局の発表によって明らかになった。「23日午前7時12分ごろ、1台の車両の横転事故に対応しました。運転手であり、唯一の乗員はPGAツアーゴルファーのタイガー・ウッズと識別されました」
横転しているのは黒のSUV。フロントガラスは割れ、ボンネットは大破しており、助手席のエアバッグは開いているように見える。またドアには先週行われたウッズがホストを務めた米ツアー「ジェネシス招待」のロゴも確認できる。
保安局はさらに消防隊員らが油圧式の器具などを使って救出し、救急車で病院に搬送したと明かした。
これを受け、米メディアは一斉に報道を開始。ウッズのマネジャーは「複数の脚のケガで手術を受けている」と状況を説明していたが、その後、当局関係者の話として両脚の複雑骨折と報じられた。
昨年末に腰の手術を受けたウッズは今年に入って、トーナメントには出場していない。先週、ロサンゼルスで行われた米ツアーにはホストとして来場。現在はリハビリ中で「もう一度、MRIを受ける予定があるので、そこで活動できるかを確認します」とし、復帰時期については明らかにしなかった。
自動車関連のトラブルはこれで3度目だ。2009年11月には妻から逃げようとして事故を起こして負傷。夫婦のトラブルの原因がウッズの不倫だったことが明らかになり、一大スキャンダルへと発展した。
さらに17年5月には道路脇で停車し、寝ているところを発見され、酒気帯び運転の疑いにより逮捕。実際にはアルコールではなく、背中や腰の痛みを抑えるための鎮痛剤など、処方薬の飲み合わせによるものだったとされている。
今回は腰の手術を受けた後の事故だけに、どんな状態で運転していたのかも、気になるところではある。
先週の大会後はロサンゼルス近郊でゴルフ専門のインターネット動画配信局「GOLFTV」の番組を収録。俳優でコメディアンのデビッド・スペード(56)、NBAの元スーパースター、ドウェイン・ウェイド氏(39)らにレッスンするという内容で、ウッズ自身はプレーしなかったという。
命に別条はないとはいえ、復帰に向けては大きく回り道を強いられたのは事実。早くも選手生命を危ぶむ報道も出始めている。
スキャンダルからも、度重なる腰や背中の手術からも立ち上がり、一昨年の「マスターズ」では11年ぶりのメジャー制覇を果たしたウッズだが、これまでにないピンチ。世界中のファンは命にかかわる事故ではなかったことに胸をなでおろしつつ、再びの復活劇を待っている。
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/2803242/
車は大破…ウッズが横転事故で「両脚複雑骨折」の重傷 選手生命の危機に直面!
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