昨年は不妊患者への中傷発言や、大みそかに行った90人規模の年越し〝密〟パーティー主催など、さまざまな方面で世間を騒がせているタレント・デヴィ夫人(80)が、茨城県のPRキャンペーン「体験王国いばらき」の「女王」に就任した。この起用には賛否もあり、物議をかもしている。そこで本紙は、県の担当者を直撃。起用した理由とは――。
デヴィ夫人は今月12日、「茨城・デヴィ女王【公式】」というツイッターアカウントに登場。
「この度体験王国いばらきの女王に就任しました。『いつの日か』茨城県に来てくださる方のため、皆さんと一緒に、茨城県の魅力をお伝えしていきたいと思います」などとツイートした。
このアカウントは、デヴィ女王の公式ツイッターだそうで、同日にはPRポスターも公開された。
デヴィ夫人といえば昨年から炎上続きだ。10月24日に放送された関西テレビ系バラエティー番組「胸いっぱいサミット!」では「不妊になるのはあの堕胎が原因。私は絶対正しい」などといった医学的根拠のない発言を連発した。
番組内では「堕胎したことを女性は言えない。全員が隠している」などとも発言していたが、こうした発言などが不妊患者を中傷しているなどと批判が殺到。デヴィ夫人は同28日、ブログで謝罪した。
また、昨年の大みそかには、都内の高級ホテルで90人規模のカウントダウンパーティーを主催。コロナ禍で、政府が5人以上での会食を控えるよう呼び掛けている中だったが、デヴィ夫人はノーマスクでダンスを踊っていた。
こういったデヴィ夫人ンの一連の騒動があってか、今回の公式ツイッターには「炎上商法かと思った」「最悪の人選」「この人にPRしてほしくない。茨城まで批判されかねない」「茨城って情報弱者?」などといった批判が殺到している。
PRキャンペーンにデヴィ夫人を起用したことについて、茨城県営業戦略部担当者は「報じられた90人のパーティーについては、よろしくないと思う」としつつも「デヴィ夫人と(キャンペーンを)やることは決まっていた」と、起用は既定路線だったと明かす。
さらに「世界の一流を見ていて、審美眼を持っていて、発信力も強いということでPRしていただいた」と、デヴィ夫人ならではのPRも期待している。
実はこのPRキャンペーンは、昨年10月に開催予定だった。
ある芸能プロ関係者は「デヴィ夫人の民放生放送中の不妊や中絶に対する発言が炎上して、プロモーションどころではなくなった。他の大手芸能事務所のタレントも参加予定だったが、延期となった。関係各所へは当日朝、急きょ中止との連絡があった」と明かした。
キャンペーンの延期について、前出の担当者は「いろんな事情があって、また新たにキャンペーンが始まった。(10月のキャンペーンは)諸般の事情でスタートせず、茨城のキャンペーンの全体がスタートしていなかった」とコメントした。
ツイッターには、高級感あふれる真っ青なドレスに身を包んだデヴィ夫人が、シャンパンを片手に、茨城の人気スポットを訪れる動画を投稿。ツイッター上には、なかなか厳しいコメントもあげられているが、この起用は果たして、吉と出るか凶と出るか?
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/2674011/
〝コロナ炎上〟のデヴィ夫人をPRキャンペーン女王に起用した茨城県の思惑
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