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「ミス東大コンテスト」でセクハラ騒動 大学側が関係者を事情聴取へ

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 今年もミスコンをめぐってトラブル発生だ。11月に行われる「ミス東大コンテスト2020」の候補者となっている女子学生が、SNSで主催団体によるセクハラを訴えたことが騒動になっており、東京大学が関係者への事情聴取を行う方針を示している。同様のトラブルは昨年の「ミス慶應コンテスト」でもあった。今年は天下の東京大学で勃発ということで、ひときわ、注目を集めている。

 訴えたのは、ミス東大コンテストの候補者となっていた1年生の女子学生。15日に動画とツイッターで、ミスコンを主催する東京大学広告研究会への批判をブチ上げたのだが、その中の一つにセクハラがあった。

 女子学生はツイッターで「外部へのお披露目に先行して、内部でファイナリストお披露目会というものがあるのですが、そこで広研の方に皆の前で、生々しい性的な質問を複数されるなど、不快なセクハラがありました」とつづった。

 これに対して、ほかの候補者がツイッターで「質問に答えたくなければ答えなくていいって言われた…普通の大学生のノリって感じだった」と言及。このつぶやきは削除されたものの、セクハラがあったことを、その場にいた人間が認めた形になっていた。

 女子学生の訴えを受けて、東大広告研究会は17日にツイッターで声明を発表。「今年度のファイナリストを広告研究会内で披露する場にて、会員による、候補者が不快に思われるような質問があったことを確認致しました」とセクハラを認めた。

 続けて「具体的には、答えたくない場合の代替質問を提示した上で、女性関係、男性関係に関する質問をした場面がございました。決して強制的に答えさせるものではありませんでしたが、そのような質問を投げかけること自体、また他人のそのような話を聞かざるをえない状況がセクシャル・ハラスメントに当たるものであったと認識しております」としている。

 セクハラ発言をした人物は謹慎となり、女子学生への謝罪の場を設けるという。

 ミスコンとセクハラで思い出されるのは昨年の「ミス慶應コンテスト」だ。

 昨年、慶応大ではミスコンが2つ行われることになり、それぞれの主催団体が準備を進めていたが、新興団体の方で外部から招いたプロデューサーによる候補者へのセクハラが発覚。その後、ミスコンそのものが中止になった。もう一つの団体によるミスコンは開かれていた。

 大学は別とはいえ、2年連続でミスコンを舞台にセクハラが行われたことは重大だ。しかも今年は東大である。影響力は大きい。

 セクハラを訴えた女子学生は、18日にツイッターで文書を発表。今後は主催団体と協議に入るとし、すでに大学の学生支援課に相談しているという。また「今後の進退ですが、他の候補者の方々と協議をさせていただいている為、現状表明をすることができません」と辞退の可能性も残している。

 東大の本部広報課に騒動への見解を問い合わせたところ、「セクシュアルハラスメントの事実があったとすれば、大変遺憾なことです。まずは事実確認をしなくてはなりませんので、早急に関係者への聞き取りなどを行っていきます」と調査に乗り出すという。

 大学関係者は「大学ミスコンの運営団体は、セクハラトラブルに気を使っています。面接をせずにSNSで候補者を決めたところもあるし、候補者と運営関係者のLINE交換を禁止にしているところもあった。また、両者が酒席をともにすることを禁止にするところもある」と指摘した。

 その意味では東大広研が行ったという内輪のお披露目会自体、リスクでしかないと言える。

 ミスコンを舞台にしたセクハラが続く以上、もはやミスコンをなくすしかないのか?

https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/2322312/

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