黒いTシャツを着て、スーパーの店内を歩く男。 そして、カメラに示したのは、売り物である魚の切り身。 すると、ラップを破り、手づかみで食べ始めた。 動画サイトYouTubeに投稿された、この映像。 タイトルは「店の商品 会計前に食ってやったぜー」。 男は、空になったパックと千円札を手に、レジへ。 悪びれることなく、笑いながら会計を済ませたこの男。 住所不定の自称ユーチューバー・原田将大容疑者(29)。 動画を見つけた店長が、被害届を提出。 警察は、愛知・岡崎市内のスーパーで魚の切り身1パックを会計前に開封して食べた行為が、窃盗にあたると判断し逮捕。 13日、送検した。 「へずまりゅう」と名乗り、YouTubeに動画を投稿していた原田容疑者。 問題の動画は、2020年5月に投稿された。 投稿目的で行ったとみられる今回の行為に対し、専門家は...。 国際弁護士・清原博弁護士「窃盗罪は、商品を勝手に処分をした時点で犯罪として完成してしまう。そのあとに代金を払ったとしても犯罪の事実は消えない」 原田容疑者は、自らを「迷惑系ユーチューバー」と称し、全国各地で迷惑行為を重ねていた。 叫ぶ原田容疑者の前にあったのは、2019年10月の火事で焼失した首里城の復興を願うメッセージボード。 「元気をあげちゃえばいい」などと言いながら、人々の願いがこもった書き込みの上から自身のサインを書き殴った。 また、今回の東京都知事選では、NHKから国民を守る党の立花孝志党首の演説カーに乗り、自身の活動を宣伝。 原田容疑者「兵庫県のパチンコ屋が、コロナの休業指示にもかかわらず営業していたんですよ。そこは自分で“メントスコーラ”で突撃して店をさらしてやったんですよ。300万再生いきました!」 N国党・立花党首「ちなみに俺は、その活動は大反対だけどな!」 こうした様子を映像に収めては、投稿を繰り返していた原田容疑者。 調べに対し、今回の窃盗の容疑を認めていて、警察は、動画を撮影していた男性からも事情を聴く方針。
逮捕ユーチューバー「へずまりゅう」全国で迷惑繰り返し 自分を宣伝
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