禁断のシーンが放送された! 2週にわたって再放送された女優・松嶋菜々子(46)主演のドラマ「やまとなでしこ 20周年特別編」(フジテレビ系)が13日に完結した。〝お蔵入り〟とされた同ドラマが、総集編とはいえ再び日の目を見たことで、ファンの喜びもひとしおだ。しかも、お蔵入りの原因となった、押尾学氏(42)の出演シーンまでオンエアされたが、視聴者の反応は――。(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)
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「やはり押尾はほとんど出ませんでしたね。とはいえ、少し放送されただけでもある意味、すごいことです」
そう指摘するのは他局のテレビ関係者だ。
2000年に放送された同ドラマは、貧しい家庭で育った客室乗務員の神野桜子(松嶋)が玉の輿に乗るため、より〝高スペック〟な男性を求めて合コンを繰り返すラブコメディー。全11話の平均視聴率は26・4%、瞬間最高視聴率は、最終話で39・9%という驚異的な数字をマークした〝月9史〟に残る大ヒットドラマだ。
ところが、09年以降再放送されなくなってしまう。
「若手医師役として出演した押尾が、銀座ホステスと合成麻薬MDMAを使用し、その後このホステスが死亡したからです。結局、押尾は逮捕され、懲役2年6月の実刑判決を受けました。違法薬物だけならともかく、女性が亡くなった事件ですからね。遺族感情を考えると、さすがにフジとしても再放送できなかった」とは芸能プロ関係者。
この事件を巡っては、奇怪なウワサが飛び交った。大物政治家の息子や有名スポーツ選手、成功した実業家の名前まで取りざたされ「押尾とホステス以外にも事件に関係した人物がいたのではないか」とする声はいまだ根強い。
それだけに、今回2週にわたって再放送されることで、押尾氏のシーンがどう扱われるのか、注目を集めていたのだ(本紙既報)。
果たして結果はというと、押尾氏は〝オンエア〟された。
「放送されたシーンは2か所だけ。6日放送回の、桜子と欧介(堤真一)が4対4で合コンした時。そして13日放送回で、欧介がニューヨークに旅立つ送別会の時です。いずれも、ドラマ内で外すことのできないシーンだっただけに、カットできなかったのでしょう。それ以外は消えていました。まあこれが限界だったのでは?」(前出のテレビ関係者)
合コンのシーンでは、黒の革ジャンに茶髪姿の押尾氏が、離婚した元妻・矢田亜希子の隣に座っている場面もあって、感慨深い。ちなみに闇営業問題で地上波から姿を消した宮迫博之は、見事にカットされていた。
「テレビ局がドラマなどを再放送する際、出演者に許諾を求めるのが通例ですが、おそらくフジも今回、押尾に許諾を求めたとみられます。ただこれが許されるのなら、他のシーンもカットする必要はなかったのではないかということににもなりそう。前科者が出演した過去作品の再放送については、今後議論を呼びそうです」(同関係者)
押尾氏の出演シーンを放送したことで、視聴者の反発はあったのか? 放送終了後のツイッター上では「神ドラマ」「泣けた」「全話放送しろ」などのつぶやきがあふれた。つまり視聴者は、ほとんど気にしていないようだ。
今回、フジは無事に〝軟着陸〟した格好だが、押尾氏については、もう一つ〝お蔵入り〟になったものがあるという。ある芸能関係者がこう耳打ちする。
「実は、押尾が事件について告白した本が出版されるという計画もあったそうです。それがどこまで語られているかは見当もつきません。ただの懺悔(ざんげ)した内容かもしれませんし…。結局、何らかの事情で出版されなかったそうですよ」
〝お蔵入り〟した告白本が、ドラマ同様に日の目を見るときは来るのだろうか。
押尾学氏〝地上波復帰〟で囁かれるもう一つの〝お蔵入り〟
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